古典が好きで、中学の頃一生懸命勉強していました。
竹取物語は、長女が去年の冬に国語でやりましたし、
去年「かぐや姫の物語」を見せにいった時も冒頭部分で喜んでいました。
映画のあとで、また昔好きだった文学熱で、
映画のフィルムコミックを買い、小説を買って、
図書室では予算が尽きたため、
あるかわかりもしないのにリクエストしたのが本書。
「かぐや姫の罪」なのです。
多くの人が知る、月に帰る理由。
帝の求婚さえ、ただひたすら拒むかぐや姫でした。
その先に、帝と歌を交わしながら月日を過ごしていた、
という記述があったことは今回初めて知りました。
翁も、かぐや姫を拾ってからたいそう喜んで、
でもそのうちに欲が出てきてしまう。
野山での暮らしが嫌いだったわけではない、かぐや姫に、
よりよい教養や食べ物、着物を与えてやりたかった。
篭をつくり、町に売りに背負っていく暮らしが、
ずっと長くお婆さんと暮らしていたのだから、
赤ん坊を授かって大切にしていただけ。
屋敷を買って、着物を揃え、名を授かり、
式を行えば、出世がしたくなったことも、また自然な想いでしょう。
ただ、それがすれ違っていただけ。
誰も悪くないし、願いがかなわず
終わってしまう物語を、もっと知りたいと思いました。
本書には月よりの使者が迫る中の、
かぐや姫を守る様子、それもみんなよく出来ています。
しかし、かぐや姫の本当の作者は不明のまま。
不思議ですよね。
それから、本書2章には、私が今回知りたかったかぐや姫の謎解きがあり、
なぜ、竹から産まれたのか。
月の都とはなんだったのかが記されていました。
あと、ラストにあったかぐや姫の罪については、
いろんな書物の知識がなかったため、
あまりよく吸収できませんでした。
ヘビが男性の象徴と書かれていても、
今回追求したかったことは、その手前までで消化されていたこともあり、
流して読んで一読した。としました。
長女には、かぐや姫の罪はすすめずにおきます。
古典の言い回しや、とにかく好きな作品があったら、
沢山読めと薦めたいと思ったからです。
<三橋 健さんの書籍を買取いたします。マッタツ書店です。>