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勝てないと戦意をゼロにしてしまった弘樹。

距離をとらなきゃダメだと思った弘樹に

込み上げる吐き気に、襲う腹痛。

混乱している弘樹にたいし、桐山さんはある例を説く。

恐怖などで人間は壊れるのだと言う桐山に、

琴弾さんの勇気に合図されたかのように、

もう一度弘樹の勇気と気力を入れた。

頭上に迫る杭、間に合わないかと思われたが、

弘樹の足元には虫のために全力で瞬間を生きている猫。

猫を救うことで、自分の危機もかわすことが出来たのだ。

自分には何もないだとか、

無限な空間にしたらどうとでもない問題だと悟り、

琴弾さんを守ると、迷いの消えた弘樹。

多分、1番桐山さんに今までどの相手よりも

近づけた人が弘樹なんだと思う。

その証拠に、様子を伺いながら

立ち上がるまでも待つ余裕のある桐山さん。

弘樹の空間との同化。

あれだけすごいのに、鼻血を拭う桐山さんは、

(終わりか?)とでも言いたげな静かな顔で、

そのまま弘樹の技をコピーしてしまう。

弘樹の同化とはレベルも比べようもない。

真似ただけでコレでは…。

マシンガンのある位置に吹っ飛ばされて、

間一髪撃退。桐山を倒したと安心した二人を…。

弘樹も、ようやく
好きだ。
と告げた。返事は…?
琴弾さんも銃をむけられたが、一言。
「あたしも」

と聴くことはかなったが、

弘樹ももう立つことも出来ない。

視界は、そこで終わって。

桐山さんの慈悲だと思いたい。

ゲームで散った二人を

それでも寄り添わせてあげたのだと。

暇潰しではなく、偶然ではなく、

寄り添わせてくれたと思った私です。

わざと二人をもっと早く処理できたのを、

あんなに待ってくれたもの。

向き合わせてくれ、自分に向かってきた

弘樹に対する礼儀のような感じがしたのは、

ただの私の桐山さんへの好意が歪んだだけではないと思う。

「なにもない」なりの礼儀や相手だったのではないかなぁ。

12巻最後には、川田たちがバードコールを鳴らしているのに

姿を現さない弘樹に痺れをきらしているところ。

光子はミネラルウォーターで、

簡単なシャワーとかえているところ。

光子が滝口の体液を指で払い、

舐めてたりするのをこそこそ何度もみちゃいますね。

自慰のシーンは人形と表現していて、

壊れかけている光子の今と昔をあらわしています。

単にエロ描写のボカシではないのではないでしょうか。

その光子とは、実はお隣にいた桐山さん。危ないね。

桐山さんもオペでしたので、

二人がここではちあわせなかったのは、

すごく運が良かった。

光子の生きる意味は、読んでる人。

もちろん七原や川田にも、伝わればいいな。

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