この島は無法島なんだと。野犬と共に暮らすおじさんから聞かされるセイ。

犬を一匹もらい、山を降りるセイ。まとわりつき、じゃれるこいつに訓練をはじめ、

パートナーとしての手応えを感じる。名前はイキルにしたんだ。

沢の方で悲鳴をきき、かけおりると彼女を追い詰めている。

セイは本能のままに、彼女は自分のものだと足を射ると見下ろす。

(力ずくで、とかお止めなさいよ。)

夜。やばい感謝の思い。

失い続けた現実から離れて、狩りをしに山にはいった経験や、

今やることを彼女に話すセイ。

それからリョウは島を出ようとしている。

イカダを作りながら、言い聞かせるようにエリというリョウ。

それを聞いたセイに、普通の暮らし。

それと彼女のエリとの別れを話してくれた。

ひとりきりになったリョウは、治ったバイクで死のうとしたけど病院で、

虚しく目がさめて、病院では本気で励まされたり、忘れようとしたんだって。

エリの過去は知らない。

話したがらなかったとリョウは、たくさん泣いたんだって。

誰もきっといなかったんだ。

一人にしないでとリョウにいっていたエリなんだって。

二度目は、たいして怪我もしなくて、

なにやってんのかさっぱりだったっていう。

もう一度交差点に戻りたい、生きる今はあるが忘れていくのは嫌だから。

島で生きるときめたセイと、

島から出ていこうと準備を十分すぎるくらい進める。

スギもトモも別れがつらい。

船が出てすぐ、浜にリョウが。

ダメだった。

やっぱり出られないのか。

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